山口で古民家をDIYしながら暮らす、ある夫婦の体験記。(工具・実例編)

  • 2016年8月22日
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山口で古民家をDIYしながら暮らす、ある夫婦の体験記。(工具・実例編)

山口に生まれ、山口で育ち、山口を愛してやまない夫婦が、築60年の古民家でシンプルライフをはじめて早いもので1年3ヶ月が経ちました。毎日の暮らしの中で季節を感じながら自分たちで少しずつ古民家をDIYでリフォームしておしゃれで住みやすい住まいに改装中。今回はDIYには欠かせない工具と実際の出来上がりをご紹介。

1.まずは何をしたいのかをよく考えて。

DIYをする上で、ある程度の工具は必要不可欠。ただ、ホームセンター等に行くとさまざまな工具がずらりと並び、金額もさまざま。どれを買って良いのか悩んでしまいます。ここでは筆者が経験した失敗談を交えてちょっとした工具の選び方をご紹介します。

何をつくるか。

DIYと言ってもどこから手を付けて良いのやら、さっぱりわかりません。ただ日々生活しているとこうしたい、ああしたい等の欲が出てくるものです。突発的にこれが作りたいと言って、じゃあすぐに工具や材料を買いに行こうとすると、後で後悔することもしばしば。そのためだけに使う工具を買っても1回きりで倉庫に眠ってしまうことも。そうならないためにも、まずは何が作りたいのかを忘れないようメモしていき、ある程度たまった状態で、どのような工具が必要なのか吟味していくことが大切です。

また工具に限らず、世の中のありとあらゆるものは金額に比例して性能や耐久性が向上します。だからと言って素人が高価なプロ用の機材を購入したところでプロの仕上がりになることはまずありませんし、オーバースペックになるだけです。上記にもあるように、その工具が本当に必要なのか、そして1回きりではなく、何度も使うことがあるのかを考えます。使用頻度が高いモノに関しては少し値段が高くてもある程度の金額の購入することをオススメします。かつては『道具は消耗品だから安いものでいいや』と考えていましたが、購入してわずか数日で壊れてしまった工具なんかもあります。

2.最初は木を使ったDIYから。

DIYで基本中の基本と言えば木工。壁掛けの棚や本棚やベンチ。頑張ればウッドデッキやパーゴラなんかもDIYする方もいらっしゃいます。木をオススメするのは他の材料に比べて比較的、加工がしやすいため。女性の方でも気軽に楽しめると思います。

木工に必要な工具はズバリこれ!!

_DCS5986木工で行う主な加工は、『切る』・『穴を空ける』・『削る』・『くっつける』が考えられます。基本中の基本ですが、材料を寸法通りに加工するには意外と知識と経験が必要になります。ここでは電気を使わない昔ながらの工具と電気を使う工具の2種類をご紹介いたします。

切る

のこぎり・丸ノコ・ジグソー木材を切るには『のこぎり』・『電動丸ノコ』・『ジグソー』等を用います。のこぎりはギザギザした刃を持ち、大きく分けて片刃・両刃の2種類があり、おそらく誰もが一度は使ったことがあると思います。ちなみに両刃の使い分けは木材を木目に対して直角に切る場合(横挽き)と木目に対して水平に切る場合(縦挽き)を使い分けることができます。手動で加工するので時間はかかりますが、電動よりはケガをしにくく、比較的容易に使うことができます。ただ耐力がいるので数が多い場合には切るだけでクタクタになります。

次に電動丸ノコは電気を利用して木材を切る道具です。木材に押し当ててスイッチを入れることで丸い刃が回転し、前に押していくことで木材を切っていきます。ある程度、刃が入るとぐねぐね曲がることなく、きれいに真っ直ぐ切れ、素早くカットすることが可能です。その一方で本体が重く、野外で行う場合は電源が取れる場所に限られます。また安全装置がついているものが多く、木材から本体を離すと刃がストップしますが、ケガをすると大変なことになりかねないので注意が必要です。

最後にジグソーですが、電動丸ノコ同様、電気を使います。本体下ののこぎり部分が上下に動き木材をカットします。電動丸ノコと違うのは直線カットを専門とする丸ノコに対してジグソーは木材を切り抜いたり、カーブをつけたりと曲線をカットするのに優れています。ジグソーでも直線を切ることは可能ですが、電動丸ノコよりブレやすいため、ガイド(本体に付属しているものもあります。)を使います。また刃が細かいため、カットするのに少し時間がかかります。

穴を空ける

キリ・手動ドリル・電動ドリル釘や木ネジで木材を固定する時、そのまま打ち付けると木材が板目に沿って割れてしまうことがあります、その場合は釘を打つ前にあらかじめ、小さな穴を開けておき、その穴に釘や木ねじを打ち込めば木材が割れにくくなります。この時に使うのが『キリ』です。キリは刃先の尖った道具で両手で回転させることで穴を開けていきます。

次にキリよりも大きな穴を開ける場合は『ドリル(手動)』を使って穴を空けます。ドリルビット(刃先)を変えることで穴の大きさも変えることができます。手動ですので時間がかかりますが、そこまでチカラを必要としません。

最後に『電動ドリル』ですが、手動のドリル同様、ドリルビット(刃先)を変えることで穴の大きさを変えます。バッテリー式とコード式があり、電源が確保できない場所の場合はバッテリー式が有効ですが、バッテリー分ほど重くなるのと、予備のバッテリーの値段が意外と高いのがデメリット。一方のコード式は電源がないと使えませんし、作業中、コードが邪魔になることがありますが、バッテリーを交換することなく使えるので経済的です。

削る

グラインダー木材をカットするだけでは切り口がガタガタだったり、トゲが出ていたりで見栄えもよくありません。そんな時に使うのが『ヤスリ』です。ヤスリには主に紙でできたヤスリと金属でできたヤスリがあり、目の粗いもの(番号の小さいもの)から荒削りしていき、徐々に番号を増やしてヤスリ掛けし、最後に仕上げを掛けていくことで、きれいに仕上がります。手作業となるため、ヤスリ掛けする面積が大きい場合は根気が必要となりますが、比較的安全です。これを電動で行うのが『サンダー』もしくは『グラインダー』です。

サンダーは紙ヤスリを本体に装着し、電源を入れ表面を加工します。主に平面の加工に使用します。グラインダーは円形の刃を変えることで木材だけではなく、金属加工もできます。回転数が早く、すぐにえぐれてしまうので、木材をヤスリ掛けする際は平面にはむいていません。

くっつける

接着剤・金づち・電動ドリルドライバー加工した木材をくっつける(接合)するには木工用の接着剤、もしくは釘や木ねじを使って接合します。接着剤は容易に接合できますが、接着面が小さいと釘や木ねじに比べ強度が劣ります。また、釘は金づち一本あれば容易に接合することができますが、上下に引っ張られるチカラは木ねじに劣ってしまいます。最後に木ねじはある程度の強度がありますが、閉める際は電動のドリルドライバー等を使用するので、コストがかかりますが、素早く打ち付けることができます。

3.実際にやってみた

我が家の古民家ではちょっこちょっこと大きなものから小さなものまでいろいろなモノをDIYで作ったり、修繕をしたりしています。ここでは木工以外のDIYもありますが、参考までに御覧ください。

プレート(皿)

木のプレート朝食のトーストを乗せるためのプレート(皿)。熱々のトーストは陶器やプラスチックのプレートに乗せると、時間が立つにつれ自らが発する蒸気でトーストの裏側がしっとりしてしまいます。どうしても朝のトーストは外はパリッと中はふんわりのものが食べたかったので、木のプレートを作ることに。切る・削るだけで作れるので意外と簡単。道具は丸ノコとグラインダー。表面はちょっとした凹凸を付けたかったので『のみ』を使って地道に彫りました。食品を乗せるため、表面は塗装を施さず、潤いがなくなったなぁと思えば、食用のオリーブオイルを布に染み込ませ、塗っています。これで思惑どおりのパリふわなトーストが楽しめています。

トイレの床・排水パイプ

トイレの床張りトイレの洗面所の排水パイプが老朽化で付け根から折れてしまったため、これもDIYで修理を。また、床も床下の湿気により少しブヨブヨになっていたので、こちらもついでに張り替えることに。まず、ブヨブヨの床を張り替えるため、フロアクッションを剥がしました。次に現れたのがベニヤ板と根太(ねだ)と呼ばれる床を横に支える土台。ベニヤ板の一部をドリルで穴を開け、ジグソーで根太を切らないように叩きながら音で確認しながら長方形の穴を空けます。下の様子を見て今回はベニヤ板の交換は不要と判断し、フローリングのみを交換。ビニール製品が苦手な筆者は杉の粗材を使い、フローリング材としました。また、表面にはチークの色のオイルステンを使用し塗装。そうすることで嫌味な光沢もなく、自然な床となりました。

オーディオラック

オーディオラック『音楽のない部屋なんて考えられない』とキッチンや洋間、和室等に古き良き時代のオーディオセットがあります。昔ながらの大きなスピーカーやアンプは音だけではなく、見た目もオシャレで古民家にはピッタリ。ということで、地べたに置くのも部屋とのバランスが悪く、また、ここでは椅子の生活が中心となるため、なるべくスピーカーを座った人の耳の高さと同じぐらいに。なんてことを考えていたら、結局、良いラックが見つからず。だったら作ってしまおうとDIYしました。木材だけだと見た目、強度の面と、音が良くないのではと思い、今回は木材と金属を使用。骨組みを金属で組んで溶接し、木材を天板にしています。天板には家具のメンテナンスや修理でいつも使っているオイルステンのライトオークを使用し、家具との色合いを合わせています。

椅子の座面の張替え

ドクターチェアー 座面張替え山口では月に一回、第1日曜日に骨董市を開催しています。30年続き、来月で333回を迎えるそうです。私も年に数回のペースでお客さんとして出向いています。様々な県から集まられるようで、古い和モノから中にはヨーロッパやアメリカ等のアンティークやヴィンテージものが置いてあることもあります。良いなと思って迷っていたら、2周目に行った時には売れていたり、買っておけば良かったと思ったものが次の月にも置いてあったりと一期一会を存分に楽しめる骨董市ですが、その中でも一目惚れした古いドクターチェアー(おそらく)。座面はビニール製で割けていたので、持ち帰って手芸店でダークグリーンの帆布を購入し、座面の張替えと中綿の追加投入と高さ調整機能の修理とメンテナンス。朝食の際の椅子として元気に活躍しています。

4.最後に

DIYは数十年の歴史を持ち、近年は簡単なものから大きく複雑なものまで、日本でも手軽に楽しめるものとなりました。仕上がりはともかく、自分の手で行ったという達成感と関わりがそのものに愛着を感じ、更にはものを大切にするキモチが芽生えてきます。そういった意味ではご家族や子どもさんと一緒に楽しむことをオススメします。ただ、気をつけなければならないことは工具を使うということは、常に危険を伴うということです。子どもはもちろんのこと、大人でも慣れてなかったり、使い方を誤ると大ケガをする可能性も十分に考えられます。したがって、説明書を十分理解した上で行ってください。また、その際は軍手や革手、その他の安全な服装で行ってください。また、道具があれば何でもできると思わないでください。特に大きなものや重たいものは構造を理解しないままDIYをするとのちのち大きな事故を起こす可能性もあり大変危険です。ですので、DIYで作ったり修繕する際は自分が管理できる範囲で楽しむのが良いと思います。

この記事は、当ブログ運営スタッフの実体験をもとに作成されています。情報の鮮度・有用性・確実性については保証していません、記事内容の実施はご自身の判断と責任のもとにご利用ください。

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