山口で古民家をDIYしながら暮らす、ある夫婦の体験記。(出会い編)

  • 2016年6月13日
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山口に生まれ、山口で育ち、山口を愛してやまない夫婦が、築60年の古民家(中古住宅)でシンプルライフをはじめて早いもので1年が経ちました。無農薬・有機栽培の畑で自然の恵みに感謝し、普段なかなか見ることのない昆虫や動物・植物たちに出会う日々。毎日の暮らしの中で季節を感じながら自分たちで少しずつ古民家をDIYでリフォームしておしゃれで住みやすい住まいに改装中。この1年はこれまでに体験した事のない事ばかりで、ドキドキワクワクの連続。今回はこれまでの1年を振り返ってみようと思います。

1.売主さんとつくった終の住処。

偶然にも売主さんは建築関係のお仕事をされていたおかげで、今回の古民家の修繕に関しては随分とご無理を聞いて頂きました。その中でも私たち夫婦の特にお気に入りの場所といえば、土間(キッチン)と洋間。古民家暮らしをする上での大切な空間のひとつとなりました。

土間

10年以上使っているアラジンのブルーフレーム

もともと土間だった場所は、使い勝手が悪いせいかフローリングになっていましたが、もう一度、土間に戻してもらうことに。ただ、妻も私も土間のある家で生活したことなんか一度もなく、周囲のみんなは『土間は寒いから』と反対ばかり。だけど、結論から言って土間にして大正解でした。ちなみに『冬は寒い?』と聞かれれば、現在の製法で作られた住まいより、寒いと思います。ただ、土間だからといって特別寒いとは感じません。また、今ではさまざまな暖房器具が充実しているので、そこまで寒さの心配はありません。うちではアラジンのブルーフレームとペレットストーブでホンモノの火を見ながら、それなりに冬の寒さを楽しんでいます。こうして自分たちのお気に入りのモノたちに囲まれてその季節を楽しむというのも悪くありません。土間のキッチンに業務用の作業台を設置

そして土間の特権といえば、やはり、台所作業が楽ということでしょうか?私も台所に立って料理をすることがありますが、普通のキッチンに比べて格段に良いのは『水の飛び散りを気にしなくて良いこと』です。我が家では土間は土間用(ほぼ外履き)の履物を着用します。ですので私たちの中では土間=半外という考え方になっています。コンクリで覆われた土間は少々の水気は吸収してくれますし、何ともありません。ただひとつ、弱点といえば、『土間は硬い』ということでしょうか?ちょっとした高さからお皿を落としても大きな音を立てて見事に割れてしまいます。当たり前のことですがここだけはどうしようもありません。

洋間

本物の足場板を加工せずに使用。北欧家具がピッタリ。かつては中庭だったと聞いていますが、今となっては面影はほとんどありません。修繕前もフローリングでしたが、床材がだいぶ傷んでいたので、張り替えることに。ここは自分たちで床を張り替えました。売主さんはキレイな床材を提案してきてくれたのですが、私たちはこの古民家に合った床材として、『古くなった足場板』を使用したいと考えていました。「何でわざわざ汚いモノを使うのか」となかなか理解はして頂けませんでしたが、私たちの熱意に折れてくださり、ついには「好きなだけ使え!」と本当に現場で使っていた古くなった足場板を大量に持ってきて頂きました。

週末になると売主さんと現場に入り、古民家の修繕の始まりです。私たちが到底できない場所を売主さんがやってくださり、私たちは洋間の床張りに奮闘。以前からDIYをやっていた私はある程度の道具を揃えていたので、要領はなんとなくわかります。ふぞろいの足場板を並べていき、具体的なイメージを膨らませます。ここでようやく売主さんから『この家に雰囲気にピッタリ!!」とお褒めの言葉をいただき、作業にも力が入りました。完成までそんなに時間はかかりませんでしたが、自分たちが想像した以上の仕上がりに大満足です。ただ、仕事の関係で建築関係の方が何人か来ていただいたことがありますが、皆一様にビックリした様子。この業界では見たことないと言われ、笑われますし、すいばり(トゲ)が刺さらないかと心配されます。ちなみに長年、使われてきた板なので、自然にヤスリがかかり、すいばりはほとんど刺さりません。また、ある意味、無垢材に該当するので、素足でも気持よく、夏は床がベタベタすることもないし、冬は床が冷たいということもありません。※ストッキングはおそらく、破れてしまうと思います。

2.実際に暮らしてみて

良くも悪くも実際に暮らしてみないと、人の体験を聞いただけではわかりません。自分たちが予想だにしなかった体験をすることもあります。その中のいくつかを紹介していきましょう。

引っ越し初日からお湯が出なかった。

以前住んでいた家をきれいに掃除し、少しずつ、自分たちで荷物を運び入れていきました。そして、入居予定日に最後の生活必需品を搬入。いざ古民家暮らしのスタートとワクワクしながらその日を過ごし、夕ご飯後に風呂に入ろうと蛇口をひねりましたが、いっこうにお湯が出る気配がありません。古民家には似合わないほどの立派な給湯器がついていましたが、どうも故障していたようです。

日中は引っ越しと掃除で夫婦共々、汗とホコリまみれ。ゴールデンウィークの真っ最中ということもあって、何とか我慢して水風呂でその日を乗り切りました。

そして次の日、売主さんに来てもらい見てもらいましたが、やっぱり故障しているとのこと。それと同時に売主さんは大量の木の廃材を持ってきて、「これを使え!!」というのです。実はうちの風呂、五右風呂の焚口。結構錆びてますが、油を塗って手入れを施しました。衛門風呂とまではいきませんが、『直焚き浴槽』と言って薪で風呂が焚ける浴槽だったのです。焚口、
煙突もついておりまだまだ使えそう。当初は新しい浴槽に変えようかと言われていましたが、雰囲気が良かったのでそのまま使うことにしたのです。それが功を奏してか、入居2日目にして古民家の醍醐味である薪風呂に入ることに。しかも焚口付近には年季の入った鉈もそのまま残っており、準備万端。さっそく薪割りをして、お湯を沸かしていきました。およそ2~3時間程度かけ、お風呂が湧き上がりました。浴槽自体がほっかほかで下はアツアツ。タオルをおしりに敷いて入ったのですが、湯が冷めることなく、長時間にわたりカラダを温めてくれました。

結局、給湯器は部品到着までの1ヶ月間使うことができず、ゴールデンウィークが終わった後も毎日、仕事が終わってから薪を割り、お風呂を沸かしていました。

良くも悪くも隙間だらけ

旧日本家屋はとにかく隙間が多い。ある部屋の押し入れでは天井がなく、外の光が少しだけ漏れていたり、窓を開けていないのに観葉植物の葉がゆらゆらと風で揺れていたり、台風が過ぎ去った後は天井裏から、長年溜まっていた砂ぼこりが部屋中薄っすらとかぶっていたり。だけど、悪いことばかりではありません。お風呂の天井も板張りなので、浴室はジメッとすることなく、いつも乾燥しています。また、部屋全体が風通しが良く、夏は窓を開けていれば、エアコンを入れることがほとんどありません。ですので、電気や機械がなかった頃の昔の人の知恵や経験が随所に見られます。

3.まとめ

実際に古民家で1年間、暮らしてみましたが、私個人の感想は『特に不便はない』ということです。私の家からはちょっと車を走らせれば普通に生活必需品を買い揃えることができます。その点は地域によって差があるでしょうから、実際に暮らす前にしっかりリサーチしておくことが大切です。

また、一緒に暮らす家族の育った環境や考え方も共有し、尊重しあうことが大切です。特に女性の場合、虫や古いモノが苦手という方には、ちょっと酷な気もします。住まいは一生に一度の一番大きな買い物になります。そういった意味でも、本当にそこで暮らしていけるのか、ご家族全員で話し合うのがベストです。

最後に古民家はあくまでも中古住宅、古い家です。年数や使われてきた状態によって状態はさまざま。大規模なリフォームが必要になることもあります。ですので購入前にどの程度、リフォームの必要があるか、費用はどのくらいかかるのか、事前に専門の業者に相談しておくと安心です。また、ある程度は自分たちで修繕ができるようになるのが理想です。

この記事は、当ブログ運営スタッフの実体験をもとに作成されています。情報の鮮度・有用性・確実性については保証していません、記事内容の実施はご自身の判断と責任のもとにご利用ください。

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